千葉ロッテマリーンズ トレーナー
日本プロ野球トレーナー協会(JPBATS)会員
中央学院大学 硬式野球部卒 (22期)
大学まで野球選手として活躍。野球に携わりたいという想いから、トレーナーの道へ。現在は、千葉ロッテマリーンズにて、チームのプロ野球選手のコンディションを整えるトレーナーとして、チームの勝利を支える存在。
トレーナーは、プロ野球選手の体のケアを行い、コンディションを最良に整え、パフォーマンスを引き出す、『身体』に関するスペシャリストです。日本のプロ野球チームでは、選手をサポートするトレーナーが複数名所属しており、ベンチ裏の「戦う男たち」として重要な役割を担っています。
大学野球までの経験を活かして、野球に携わりたい
中学の時に野球による腰痛を治療するのに、鍼を受けたことが原点ですね。自分自身が野球選手を続けている間、鍼が効果があることはずっと実感していました。
しかしながら大学を出た当初は、トレーナーという仕事を知らなかったので、野球に携わりたいという強い思いを持ち続けつつも、一度別の仕事に就きました。それからトレーナーという仕事があるということを知り、もう一度トレーナーになるために専門の学校に入り直して、鍼灸マッサージに関する必要な知識を身に付け、現在の道に進みました。
選手の活躍や野球に携われる嬉しさはあるものの、苦労も多い
選手の状態が良くなって活躍してくれた時、またシーズンインの時は今年も好きな野球に携わる仕事が出来る喜びを感じます。でも実際は苦労の方が多いですよ。簡単に治る人ばかりではないし、古傷を抱えている選手もいます。
痛みを取るのが難しい選手のためにも、新しい治療を模索
やっぱり選手が中々良くならない時がツラいですね。治療後すぐは良くても、動いてみるとまた痛みが出てしまう事もあって、それを解決する一つの手段として、新しい治療機器も探しています。特に、選手のためにずっと「刺さないものがあるといいな」と、刺さないタイプのものを探していたんです。
効果があり、安全で負担の少ないSOMANIKS
痛みを取るには「鍼」が効果があるということは、選手も強く認識しています。しかし、治療で大切なのは、膝・肘から先です。特に足首周辺などのシューズの中や、足が治療ポイントになることも多々あります。野球選手はスライディングすることもあるので、安全性が重要なポイントとなります。
選手への負担の少なさという点からも、刺さない治療機器で良いものがあればと探していました。色々試してみましたが、効果が十分でなかったり、かぶれが生じたりして使用をためらっていました。そんな中、SOMANIKSを知り活用したという訳です。
確かな除痛効果。この新しい武器がトレーナーと選手を、より治療に意欲的に
色々な治療をして中々治らない選手も、除痛効果を実感してくれていますよ。こうやって新しい治療機器を武器にできると、トレーナーとしても更に意欲的にケアをすることができます。選手も新しい治療方法があることで、期待を持って前向きにトレーナールームを訪れてくれるので、その点でもありがたく思っています。
感覚が研ぎ澄まされている選手たちは、本来「こういったものを貼らずに試合に出たい」と考えています。しかし、現実はシーズンも長丁場なこともあり、そんなことを言ってはいられない場合もあります。その点、SOMANIKSは貼ったまま試合に出ても、刺さない鍼なので安全ですし、違和感を訴える選手がいないことも重要なポイントです。
マッサージしながら圧痛点へ。選手への負担も少ない
マッサージ中に圧痛点があれば、そこに貼ります。加えて、経験上痛みが出ている箇所とは別の部位が原因になっていることもあるため、マッサージしながら経絡のライン上の部位を押し、選手の反応をしっかりと見ながら圧痛のある所に貼っています。
また、こちらが意図しない場所、つまり痛みの原因とは全く別の場所に、大きな負担がかかってることも多々あります。痛みをかばうような動きをするため、本人も気づかないうちに別の場所にも問題が生じていたというケースです。そういった場所のケアにも、SOMANIKSを活用します。
なるべく選手へ負担をかけたくないので、選手が体勢を変えないで治療するように心がけています。痛みを持っている選手にとって、その都度体勢を変えるのは負担になりますし、時間もかかってしまいますから。SOMANIKSはマッサージしながら、そのまま貼っていけます。
選手の負担を軽減し、上手く治療できるように
選手は「鍼は効く」という認識があり、痛みを取ることで動きが違ってきます。体があたたまるまでの時間が短縮されるというメリットもあります。その効果を伸ばし、もっと上手く治療できるように、技術の向上に努めたいです。
トレーナーという仕事に携われることを感謝しながら、少しでも選手の負担を軽くしていけたらと考えています。
取材年月日:2016年1月22日